Network Research Studies 海外研究拠点のご紹介
東京科学大学 ガーナ拠点
ガーナ拠点を活用した感染症基礎研究と人材育成

東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)は、ガーナ大学野口記念医学研究所(野口研)と20年にわたり、感染症に関する共同研究と若手研究者の育成を進めてきました。本学は同研究所と最も長い歴史を持つ海外協力相手機関でああり、現地研究者と強固な信頼関係のもと共同研究を実施するという独創的なスキームを構築しました。現在、野口研の研究運営体制の縛りがあって本学独自の実験室、実験機器を設置することができておりませんが、野口研の共同研究者の研究分野に必要な研究機器の設置と整備を行ない、共同研究者が所属する研究室と機器類を利用することができます。
対象感染症として、蚊媒介性ウイルス感染症(デングウイルス、黄熱ウイルス等)、ロタウイルス感染症、熱帯熱マラリア、細菌感染症(ブルーリ潰瘍、薬剤耐性菌等)の研究を実施しています。
主要論文・実績
- Inflammasome-triggered IL-18 controls skin inflammation in the progression of Buruli ulcer PLOS Pathogens. 2023, 19, e1011747
- Emergence of Intergenogroup Reassortant G9P[4] Strains Following Rotavirus Vaccine Introduction in Ghana. Viruses. 2023, 15: 2453.
- Klebsiella species and Enterobacter cloacae isolates harboring blaOXA-181 and blaOXA-48: resistome, fitness cost, and plasmid stability. Microbiol Spectrum.2022,12: e0332022.
- Emergence of oxacillinase-181 carbapenemase-producing diarrheagenic Escherichia coli in Ghana. Emerg Microbes Infect. 2021, 10: 865-873.

拠点長から一言
東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)はガーナ大学野口記念医学研究所と20年の協力関係を続けています。ガーナ大学や野口研には日本で学位を取得したカウンターパートが在籍しており、それぞれの信頼関係に基づき、円滑な研究活動を続けています。ガーナは日本から遠く離れていますが、できるだけ多くの研究者の皆様に、ガーナ拠点を活用して研究を発展していただければありがたく思います。なお、東京医科歯科大学は2024年10月1日に東京工業大学と統合し、新たに東京科学大学となりました。

研究代表者 もしくは 拠点長名:鈴木 敏彦
役職:東京科学大学 教授
学位 :医学博士
(東京大学大学院医学系研究科)
経歴
2024/10/1 - 現在 | 東京科学大学 大学院 教授 |
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2015/06 - 2024/9/30 | 東京医科歯科大学大学院 教授 |
2006/06 - 2015/05 | 琉球大学大学院医学研究科 教授 |
1997/04 - 2006/04 | 東京大学医科学研究所 |