Network Research Studies 海外研究拠点のご紹介
長崎大学 ブラジル拠点
ブラジル拠点を活用した感染症対策研究と人材育成

ブラジル拠点は、2024年1月に設置された海外研究拠点であり、ブラジル北東部のペルナンブコ連邦大学ケイゾウ・アサミ研究所(iLIKA)に拠点を構えています。現地には、BSL2,BSL-3実験室があり、病原体分離、創薬研究、次世代シーケンサー解析をはじめとする各種遺伝子解析などを実施することができる機器が整備されています。
対象感染症としては、デング熱、チクングニア熱、ジカ熱、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、黄熱、西ナイル熱、オロプーシェ熱、南米出血熱、マラリア、リーシュマニア症、住血吸虫症、レプトスピラ症などを想定しており、現地で分離した病原体の保管も計画しています。
現在は、新興ウイルス感染症の研究、シャーガス病等寄生虫症の研究、病原体のゲノム・疫学研究、中南米において流行している感染症の病態発現メカニズムを明らかにするための病理学研究、アルボウイルスの研究などを行っています。
主要論文・実績
- 2024年1月にペルナンブコ連邦大学ケイゾウ・アサミ研究所(iLIKA)に拠点を設置し、同3月7日に長崎大学とペルナンブコ連邦大学間の学術交流協定及び同協定に基づく拠点の設置及び研究協力のための覚書を締結しました。
- 現在、BSL-3実験室の整備と研究環境の整備を進めています。

研究代表者から一言
長崎大学ブラジルプロジェクト拠点は2024年1月に設置された新規拠点であり、現在立ち上げ段階にあります。現在、助教2名、事務職員1名が現地に常駐しており、長崎大学からも定期的に研究者が訪れ、南米特有の感染症及び新興感染症を中心に研究を進めています。拠点を活用したわが国の研究者との共同研究にも積極的に取り組んでいく予定です。

研究代表者 もしくは 拠点長名:安田 二朗
役職:高度感染症研究センター 教授
学位 :博士(理学)
経歴
2022/04 - 現在 | 長崎大学 高度感染症研究センター 教授 |
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2010 - 現在 | 長崎大学 熱帯医学研究所 教授 |